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-ハタラクヒトビト 3人目-


作り手さんとの出会いで人生が変わったはなし。ーハタラクヒトビト 3人目ー

日本百貨店で働いているヒトビトに「好きだからできる!やってみよう精神」で語っていただく連載「ハタラクヒトビト」。
3人目はJR東京駅の改札内にある「日本百貨店とうきょう」濱田さんが語ります。

とうきょう店の濱田です!私はいい意味で行き当たりばったりで生きております。

筒井さんと被ってしまうんですけど、短大卒業後就活をしていません。しっくりくる会社が見つからなくて、卒業後は岡山のアウトレットでバイトをしていました。そこから歩いて行ける距離の倉敷の美観地区が大好きで、休憩時間はコンビニで買ったご飯をわざわざ美観地区で食べていました。

当時の私は、大量生産品を売る仕事に「ワクワクしないな」ってずっと思っていました。悩みながらいつものように倉敷を探索していたそんなとき、ふいに人生を変える出会いが訪れたんです。

そこは顔の見える帽子屋さん。

襟立製帽所をご存知でしょうか。倉敷にある帽子屋さんで、外から工房が覗けるようになっているんです。帽子を作っている様子が見えたとき、「作ってる人の顔が見えるのってすごくいいなぁ」とグッときました。

すっかりファンになってお店に通い、スタッフさんとも顔見知りになった頃、「うち今人を募集してるよ。社長に会ってみる?」と声を掛けていただき、「会います!」って即答。そんなご縁で襟立製帽所で働くことになりました。

岡山の倉敷で1960年から続く襟立製帽所は麦わら帽子から始まった帽子メーカーです。倉敷にある3店舗の他には、都内の百貨店などで取り扱いがあって、もちろん日本百貨店でも扱っていて、にほんばし總本店には常設のコーナーがあります。

襟立製帽所に入社したとき、私みたいな年齢の若いスタッフを雇うのは会社にとって初めての試みだったそうです。社長や皆さんが手探りで色々と教えてくださりながら、展示会で東京に連れて行ってもらったり、1週間ひとりで百貨店の催事で販売させてもらったり。本当にありがたかったです。

さあこれからもっと頑張るぞという中、急遽夫から「転勤が決まって埼玉に行かなきゃいけない」と。付いていくためには私が仕事を辞めないといけない。でも私には帽子しかない。しかも、襟立製帽所が大好きなあまり他の帽子屋さんでは働きたくない・・・。これだけ可愛がってもらったのに裏切ってしまうようでもあり、ものすごく悩みました。

だけど、一度東京近郊で働いて物が売れるまでの流れを最前線で見てみたいという気持ちもあり、夫と一緒に行くことを決断しました。社長もすごく残念がってくださって、一緒に働くみなさんも「おめでたいことだから」と送り出してくれたのを覚えています。

使い手から作り手に、そして売り手になった私。

引っ越すことを決めてすぐに転職活動を始めました。「襟立製帽所が好き」は変わらない気持ちだったので、襟立製帽所を取り扱うお店で働こうと。それをきっかけに日本百貨店に出会ったんです。「作り手と使い手の出会いの場を提供する」というコンセプトは、まさに、その出会いで人生が変わったことのある私に深く刺さるものでした。
そこからの2週間はすごい速さでした。4月中旬に引っ越して、すぐに社長の鈴木と面接をして「いつから入れるかな?」と。2週間インターンをして、5月1日からはもう「日本百貨店のヒト」として働いていました。

最初の職場はJR池袋駅の特急電車が停まるホーム上でした。今はなくなってしまったのですが、キオスク型の実験的な店舗でした。早番と遅番で交代しますが、基本的にひとりでお店を回していて、周りからは「大丈夫?過酷だよね」と言われていました。実際にはそんなに大変だとは思っていなくて、「楽しいですよ!」って答えていました。そんな環境で働けることってそうそうあるわけではないので、おもしろい経験ができたなと思っています。

その店舗が2016年の夏に閉店し、その後すぐにJR東京駅の改札内にとうきょう店がオープンすることになりました。社長の鈴木から誘いを受けてオープニングの準備から今までとうきょう店にいます。

日本百貨店で働いて2年経ったころに妊娠が判明。私は悪阻がひどくて電車に乗れなくなってしまい、やむなく有給を取らせていただいてそのまま産休に入りました。

それから1年。息子も無事生まれて、そろそろ日本百貨店に戻って働きたいと思ったのですが、私の住んでいる地域は保育園が日本有数の激戦区。働くお母さんが多く認可の保育園に全然受かりません。厳しいですね・・・。そこからまた1年経った昨年の6月、やっと空きが出た認可外の保育園に息子を見てもらい、会社にも配慮してもらって時短で復帰しました。いつも会社のみんなには本当に助けられています。私の働くところっていつもいい人しかいないな・・・。

にほんばし聰本店には、東京に実店舗を持たない作り手さんに自分のお店のように使っていただいているコーナーがあります。襟立製帽所のコーナーもその内のひとつ。そんなふうに実店舗を持っていない人たちにこそ、「これを置いてみよう」って自由にうちのお店を利用してもらって、商品を色んな人に手に取ってもらえたらいいなと思うんです。
そして使い手さんの気になることと、作り手さんが伝えたいけれど伝え切れない部分を、私たち売り手が伝えていきたい。

これは半分趣味のようなものですが、店頭に商品を並べるときに、これはどうやって作るんだろう、どうしてこうなっているんだろうって気になることをとことん調べます。作り手さんもよくお店に来てくださるので、お客様が気になりそうなポイントを予め聞いておいたり、「この商品は壊れてしまったらお直しもできますか?」ってアフターケアを確認したり。

日本百貨店のスタッフって趣味で陶芸をしたりアクセサリーを作ったり、ものづくりしてる人が多いからか、それぞれみんな詳しい分野を持っている気がします。

「好き」に支えられて生きている

そんな中、月に何度かのリフレッシュデーが私の原動力。週に2日は夫が子どもを見てくれるので、仕事の後に映画を観て帰るのが最近の楽しみです。ポップコーンを食べながらぼーっと無の時間を過ごしています。映画は本当にいいですね・・・。子どもができてからの一時期は、映画館高いなと思ってしまって足が遠のいていましたが、映画館で観るのと家で観るのとでは全っ然違いますね。美容室に行ったり、マッサージに行ったり、色々なリフレッシュ方法を試したけど映画が一番よかったな。

今の夢は息子と夫と一緒に家族で国内を巡ること。見た景色からひらめきを得て自分のものづくりにも活かしたい。
子どもが小さいうちはみんな短い睡眠時間で頑張ってますよね。自分が親になって世の中のみなさんへの尊敬の気持ちが一層大きくなりました。自分の時間ってほぼ無くなるんですけど、家族への「好き」や仕事や趣味への「好き」があるから頑張れます。ものづくりはこれからもずっと続けていくと思います。

「再発見」というコンセプトのもと、パッと目を引く厳選したものを選び抜いているとうきょう店は日本の地上の玄関、JR東京駅の改札内にあります。
知らないものとの出会いを見つけに、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

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