こんにちは。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今週のしょくひんかん通信では、スタッフの休日の様子をお届けします。
あまり積極的に外出ができない昨今、それでもなにか楽しみがなければやっていられない!ということで、我が家では度々藍染をして気分を入れ替えています。
(以前母が染物屋で働いていたこともあり、うちには道具や染料が一色揃っています。)
母が駐車場で染料を混ぜ合わせている間にまずは、布に模様をつける準備をしていきます。

布は天然素材100%ならなんでも◎
ステッチだけポリエステルのTシャツなどは、そこだけ染まらずに残ったり、それもそれでまたかわいいです。
どんな模様がいいかな〜、こんなことしてみたらどんな模様になるかな〜と想像しながら、生地をおりおり、ねじねじ、くしゃくしゃ、輪ゴムでぐるぐる。
輪ゴムで結いたところは染まらずに白く残ります。
そして外に出て染め開始!
染料は蒅(すくも)という、お茶でいうとプーアル茶状態の発酵させた藍でできています。独特な匂い…


布を水でよく濡らして〜水をしぼって藍につけます。すくもちゃんが活動しているので染料に手をつけると中はあったか ~
薄めの生地なら10秒ほどつけて出して、絞って、干す(酸素に触れさせる)。
染料からあげたてのときは緑色をしているんです。
それが空気に触れ酸化することで、あの青い藍の色になるんです。

この工程を何度も繰り返すことで濃くなっていきます。
一般的に藍色と呼ばれるあの濃紺に仕上げるには、だいたい30回以上の繰り返しが必要です。
染める箇所と回数を工夫することでグラデーションにしたりもできます。
最終的な仕上がりは染めているときよりだいたい2トーン程薄くなるので、その色をイメージしながら十分だと思ったら、輪ゴムをはずしたりして模様チェック!
ここは最高のワクワクポイントです。
いい感じ〜偶然こんな形が出たね〜なんて言いながら。
その日の天気によって鮮やかにでたりぼんやりとしたり彩度が変わり、素材によっても色ので方がまた違ったり、それもまた面白いですよね。
そして一日以上真水に付けて色を定着させ、洗って乾かし完成です。

シミになってしまったり、年齢を重ね色やデザイン的に着なくなってしまった服でも、染めることによってカバーでき、大人な印象に生まれ変わらせることができます。
こうして、なるべく良いものを永く楽しめるといいですよね。
しょくひんかんだけでなく、日本百貨店には染物以外にもものづくり好きなスタッフが沢山。
みんなで、それいいね!実は作ったの!自分で染めたの!染め直してもらったの!などと共有し会話が生まれるのも楽しみのひとつです。
最近では簡単に藍染や草木染め体験ができるキットなども売っているようです。
お子さまでも楽しめるので、興味があればぜひみなさまも試してみてください〜
以上、今週のしょくひんかん通信でした!
